バーミキュライトは酸化ケイ素、酸化マグネシウム、酸化アルミニウムを主成分とする鉱物で、外観は雲母に似ています。高温で急熱すると膨張する性質をもち、その様が蛭(ヒル)に似ているため蛭石とも呼ばれています。
バーミキュライト原石を高温(800〜1,000℃)の焼成炉の中を通過させると、結晶層内に含まれる水分が瞬間的に水蒸気となって原石の層間剥離を起こし、アコーディオン状に急膨張して容積が10数倍にもなります。これが「焼成バーミキュライト」です。
焼成バーミキュライトは以下のような多くの特長をもっており、これらの性質をいかした活用が農園芸・建築他さまざまな分野で図られています。 |
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●塩基置換容量 |
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塩基置換容量(CEC)が高いため、多くの塩基(肥料成分)を保持することが可能です。 >>農園芸 |
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●衝撃緩衝性 |
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アコーディオン状の間隙がクッションの役割を果たします。 >>包装材料 |
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●その他 |
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自動車の摩擦材料として広く活用されています。 >>摩擦材料 |
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